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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

それによって見ると、負傷したのは二人で、負傷しないのが二人。負傷の程度はドノ位か知らないが、二人とも、身動きもできないのを、ともかく、応急の血どめをして、ここへ担ぎ込み、仏頂寺弥助は、はげしく店の者を追いまわして、蒲団の上にゴザを敷いて、ともかくも、その上へ二人の負傷者を横たえる。丸山勇仙は刀の提げ緒を取って襷にかけ、

「亭主、大急ぎ、焼酎と畳針を心配してくれ、それに麻糸と晒」

といいつけるのを仏頂寺弥助がおっかぶせて、

「なければどこぞ近いところへ人を走らせて、焼酎と畳針と、それから麻糸に晒……この傷を縫い合わせるのだ」

とわめきました。

そこで、顛倒して店のものが、また大騒ぎで、家中を探しにかかると、いいあんばいに、焼酎はかなり豊富に蓄えられてあるし、麻糸も人間を縫う程度には蔵われてあったし、少々、錆びてはいたけれども、相応の畳針まであったのを取揃えて差出すと、

「有難い、誂向きの品が全部そろっていた」

丸山勇仙は、焼酎の壺を取り上げました。この男は医術の心がけがある。そこで、負傷者のために、救急療治として、その傷口をまず焼酎で洗い、次にこの畳針で縫い合せの手術にとりかかるのは心得たものです。