Japanische Klassiker mit Furigana
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たいしゅうぶんげいもんどう
大衆文芸問答
国枝 史郎
Lesen Sie 大衆文芸問答 (たいしゅうぶんげいもんどう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.205 Zeichen · 17 Bildschirme
答「大して感想もありません。だが一言申しましょう。純文芸壇は鎖国主義で、大衆文芸壇は開港主義だとね」問「防ぐだけの実力が無かったので、止むを得ず開港したんでしょう」答「そういう見方も一理あります。しかし夫れより重大なることは、明治初年の日本人達が、西洋人を迷信したように、大衆文芸家その人達や、大衆物雑誌の編集者達が、純文芸家の人々を、迷信したのが原因です」問「菊池寛さんが斯う云って居ります。『或る天分を持った者が、大衆文芸家として成功し、或る天分を持った者が、純文芸家として成功した』と」答「私にもそんなように思われます。しかし大多分の純文芸家は、それとは反対に云っていますね。『純文壇へ来た所で、ウダツの上らない連中が、大衆文芸の畑へ行き、漸くウダツが上ったんだ』とね」問「それは勿論偏見でしょうね?」答「いまだに象牙の塔に住み、唯我独尊主義を奉じている、偉い人達のご託宣でしょう」
問「此処で問題を変えましょう、探偵小説が流行って来ましたね。探偵小説時代という、こんな言葉さえ云われて居りますが、これは信じてよいでしょうか?」答「可成り信じて可いようです」