Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
男二 へ、へい。何で、何でござります。急なことで手が廻りませんで、有合せのものだけを取りあえず持参いたしましたが……(懐中より幾束もの書類を取出す)
隊一 出せ!(それを取って、見もしないでべりべり破って竈の火にくべてしまう)ざまを見ろ!(男二それらの書類の燃えて行くのを見てハラハラして思わず走り去ろうとするが隊士を恐れて走り去れず、アツ、アツ、アツと悲鳴をあげる)
隊二 (それを見て思わずふき出しながら)おい、ここで焼いてもよいのか?
隊一 構わん。金だけ持たせてやれば沢山だ。
この時、揚幕より走り出して来る仲間姿の男。天狗組より江戸へ諜者として入り込ませてあった士である。無言で走って本舞台へ。
隊二 (これを認めて)おお井上ではないか! また、変った姿で、どこへ行っていた。
仲間 おお、江戸だ。諸先輩、山上か?
隊一 どうだ、江戸の形勢は?
仲間 面白くない。(早口に)市川・朝比奈などの走狗、書院番士に居た例の吉村の軍之進なあ、小策士め、彼奴などが中心になって策謀の結果、いよいよ武田先生下野、なお、吉村は江戸薩摩屋敷などにも出入している。何を始めるかわからぬ。