Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
甚伍 兵藤さん、あてこすりを言っちゃいけません。
仙太 いいえ、そんな、そんなこと、それは言いがかりでごぜます。兄貴はふだん村でも田の虫と言われて居りまする。タンボ這いずり廻っていさえすりゃ文句のねえ男でごぜます。人柄が悪いなんどと。それは叩かれる分には、仕方ありましねえ、兄きもおらも諦めています。それを、とやかく申すのではごぜえませんで。んだが、村方お構い田地お召上げのことでごぜます。あのタンボ気違いの兄きが舐めるようにして可愛がっていました田地召上げられましてどの空で生きて行けますべえ? それが困れば未進上納共地代二十両、持って来いと申されます。今頃の食うや食わずの水吐百姓に二十両が二分でも、どうなり申しがしょう! これは死ぬと言うことでがんす! 百姓から田地召上げるのあ、死ぬと言うことでがんす! 私、お士様には武士道と申すもの両刀と申すものが有ると言うこと聞いて居ります。両刀召上げられ武士道がすたれば生きてはおいでにならねえと聞いて居りまする! 失礼でごぜまするか知りましねえけど、田を作るは百姓の道で、田地は両刀でごぜまする。この、このところばお憐み下さりまして……。