Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
(見廻して吉村の飲んでいた酒の入っている徳利を見て、拾う)妙だねえ、あの騒ぎに、ひっくり返りもしないでいる。……ああ、まだ少し有るようだ。あいよ。
仙太 (徳利の口からじかにゴクゴク音を立てて飲む)ム、ム。
お蔦 ……さ、行きましようよ。
仙太 ……親方ぁ、うまく逃げおうせてくれたかな。……少し斬ったか。
お蔦 甚伍左とかの爺さん? だってお前、お前斬るつもりじゃなかったのかえ?
仙太 ふん……。(徳利をポンと捨てる)
お蔦 第一あの爺さん、お前、前々から知っている人かえ?
仙太 知っている段じゃねえや。
お蔦 それをまた何だって斬るの殺すのと……?
仙太 それを言うな。(坐る)
お蔦 どうしたんだよう! 言うまい、聞いて見ても私なんぞには解りゃしない。どっちせよ、私の役目はこれで済んだ。……仙さん。
間。
仙太 ……親方が何とか言ったなあ、俺に?
お蔦 デク人形がどうとかして、とか何とか、何のことだか。
仙太 フン……。(ゴロリと畳の上に仰向けに寝てしまって、マジマジ天井を見る)
お蔦 寝てしまっちゃ、しょうがありはしないよ、仙さん! 早くフケないじゃ、こいだけのことをしといてさ。