Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
7 花道だけで
……ま、待っておくれってば! 仙さん、どこへ行くんだよ、私も一緒に連れてってくれ、仙さん! 仙さん!
と抜身を袖で蔽うようにして抱えて、すそをキッとはしょって小走りに仙太郎の後を追って消える。――舞台空虚のまま暫く間……。
―幕―
7 花道だけで
前場の幕が降りるとすぐ起る夏祭の囃し鳴物、それに混って遠くで多人数のワッショ、ワッショの掛け声。それらが賑かさを通り越してヤケクソ気味な急調子である。
やがて揚幕の奥でワッワッと罵り叫ぶ七、八人の人声がして、その中からひときわ高くわめきながら一人で花道へ飛出して来る読売りの男。気早やに白地大型ゆかた、片肌脱ぎ、尻はしょり、向う鉢巻。腰に結びつけた数個の大型馬鈴が動くにつれてジャジャジャンとやかましく鳴る。瓦版の束を小わきに抱えている。手を振り腰を振り、六法を踏みでもするように、足は走っている足であるが同じ所を何度も踏むので、前へは少しずつしか進まぬ。
読売り アラ、ラ、リャリャリャリャ。買った、買った、買った、そら買った!(観客を市民に見立て、叫ぶ)今出たばかりの三州屋早刷り瓦版!(チョットろのあがきを小さくして立停った風になり)版でおこした墨がまだ乾き上がっていねえと言うしろものだ! 一枚三文、二枚で五文! 所は常陸の国、空っ風でおなじみの筑波の山は天狗党の一揆が大変じゃ