Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
仙太 あんだよ、段六?
段六 見ろえ、これ! これ! 水戸、天狗組一同としてあらあ! こりゃあ!(ガタガタ顫え出す)
仙太 水戸、天狗組一同! ほだて! するてと、今の士の人達、天狗党の人達だ!
段六 どうしべえ、俺、おっかなくなって来た! どうしべえ、仙太よ?
仙太 どうしべえって……(黙って三人の立去った方を見送り、仕置場の方を見やり、奉書を眺め、顔色を青くして考え込んでいる)
間。
向う側から沢山の人数が土手に昇って来るらしいざわめき、まっ先に鳥追と馬方と女房が走り昇って現われる。
馬方 むごいねえ、まあ! あの上にまた叩き払いなんだねえ!
鳥追 んでも見ちゃ居れないと言っていて、しめえまで見たぜ、お前さん! こうなると女はキツいてのう、後生楽なもんだて! はあ、血だらけだ!
女房 ナマイダ、ナマイダ、私はもう……
声 歩けい! 立ちませうっ!
仙太と段六が、オツ! と言って飛上って走り寄る。同時に青竹を持った小者にそれぞれ襟首を掴まれた百姓平七と徳兵衛、及び上林の弥造に同様首筋を掴まれ仙右衛門が、ズルズル引ずり上げられて来る。三人の百姓は殆んど意識を失い、身体中はれ上り、背中の着物はズタズタに破れ、食いしばった歯の間から泡の混った血を吐き、半殺しにされた犬のような姿である。