Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
と声がして、パッと戸口から入って来る加多源次郎。小具足姿。乱髪。
仙太 お! お前は、加多さん!
加多 何をグズグズしているかっ! 一直線に湊、館山だ。早く来い、さ!
仙太 ちょ、ちょっと待ってくれ。俺ぁ――。
加多 文句を言うなっ! 知っている、井上とも今井にも会って聞いた。内輪喧嘩がどうしたと? 内輪喧嘩のない仕事が有るか! 馬鹿、さあ来い! キリキリしろ!(いきなり仙太郎の襟がみを掴んでいる。放って置けばそのまま表に引きずり出して行きそうである)幕軍がツイそこまで押して来た!
仙太 (襟を振りもぎって)何おう、しゃがるんだ!
加多 命が急に惜しくなったのか?
仙太 もうその手は食わねえよ、加多さん。第一、行かねえとは言っていねえ。命が惜しくなったかと言って怒らせさえすりゃ言うなりになると思っているのか? おっしゃる通り命が惜しくなったと言ゃあどうする気だ? よし、まず、これを見ろい!(と懐中から位牌を出して土間にガンと置く)
加多 何だ、これは?
仙太 読んで見な。百姓仙右衛門。俺の実の兄きだ。……俺が手にかけた。……抜刀隊で働き出した去年の暮、それとも知らずに俺がやった。