Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
水木 そうか、然らば……。(怒ったような風に右手に去る)
仙太 おかしな人だ。(見送っている……間)ありゃどうした人ですかねえ?
加多 神勢館で砲学をやっていた人で、あれでも小筒にかけてはまず名人。そんなことよりも、……(口調がスッカリ変って親しい)。仙太、こっちを向け、どうも傷が病んで大儀だ。全く久しぶりだなあ。
仙太 傷が病むのは、よくねえ。あんたぁ、ズッと御殿山の方に居たんだって? 俺ぁ初め館山で、後になって反射炉の方へ廻されてね。
加多 そうだとなあ。反射炉は初手から最後まで先鋒だったからなあ、骨が折れたろう?
仙太 それはいいが、相手が柳沢村から部田野、関戸と廻りこんで峰の山一帯を占領しちまってからは、閉口でしたぜ。なんしろ、反射炉から峰の山かけて、あのボヤボヤと草木の繁った谷間だ。それに因果と、夕陽で味方がギラギラとまぶしい最中に、その夕陽を背負った敵の方から、パンパン大砲を打ち込むんだ。あの辺一帯バタバタと、面白いと言っちゃ何だが、味方ぁ散々だったて。
加多 甚伍左がたおれたのは?
仙太 あれは、反射炉の方から町の方へ入るダラダラ坂で、こんだ御殿山の北側へかかると言うとっつきに、御社がある、たしか、八幡さんかだ、あの後ろに水溜りみてえな池がありやしょう? あすこだ。