Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
ことによるとつかまっているかと思う。いや、まさか斬りはすまい。とにかく、それらしい者がいたら注意しといてくれんか。身なりはやっぱり私みたいに、こんな風だ。いいかね? おいおい(と右手への道へ駆け出そうとすると巡査の肩を掴んで)そっちへ行く奴があるか! 寺にゃビッシリ奴等が詰めかけている。今、此方へ二、三人やって来るらしい。
巡査 でありますか? 本官は、本官は……。
刑事 アワを食ってはいかん! 向うは命知らずばかりだ。いや、だから、もう既に昨日あたり応援が県の方からもここへ着いていなけりゃならんはずだが。とにかく、それまで、奴等にあばれ出されてはいかん! 足尾か加波山へ追い込むことになっているから、山へ追い込めば此方の物だ。
巡査 ばく、ばく、爆裂弾を持っとるというのは本当でありますか?
刑事 馬鹿な! 持っていても高が知れている! しっかりしたまい! そっちへ行くんだ!(振返って見て)おお、来やあがったようだ。さ!
花道へ向って走り込んで行く。あわてた巡査、佩剣を抱えて道角でグルグル二、三回廻った末、左手への道を走って消える。――急に静かになる。水田の泥掻きの水音。