Japanische Klassiker mit Furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lesen Sie 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.347 Zeichen · 243 Bildschirme
段六 (あわてて)と、と、嬢様、そ、そ、そんな、また、だから俺が言わねえことじゃねえ。この上にまた子供が出来れば、あんた様の命がねえのにさ。しかも仙太公を仇にするって言う子だあ。
長五 黙っていろい、土百姓! するてえと、お妙さん、そりゃ本気かね?
お妙 はい。今さら言ってもあなたには御解りになりますまいけれど、ヒョッとすれば、この子のお父さんは私共一同のために命を落されたのかも知れぬと存じます。あなたさえ苦しくなくば、立派にお預りしたいと思います。
長五 ……さうか、よし、面白え。ただの泥っ臭え田舎娘の言草たぁ少し違うようだ。あらためて、じゃ、お預けしやしょう。その代り……。
お妙 仙太郎さんが見付かっても、必ずこの子をあなたのカセにはいたしません。
長五 恐れ入った。長五郎、一本、かぶとを脱ぎやした。じゃま……。(と帯をほどいて眠りこけている子供をお妙に渡しにかかる)
段六 大丈夫でがすか、嬢様……?
お妙黙って子供を受け取る。それまで抱いていたお咲と瀧三の二人を抱いたことになる。
不意に、奥、間近の辺で――この屋敷内にある納屋とその周囲辺とも思われる所で――大勢の人々の悲鳴を混えた叫び声。