Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いきにんぎょう

天狗笑い

豊島 与志雄

Lesen Sie 天狗笑い (いきにんぎょう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.400 Zeichen · 44 Bildschirme

Aozora Bunko

そして涙を流しながら二人は、人形の顔を見つめていました。

三

ターコール僧正のお祈りで生きあがった人形……活人形……。

そういううわさで、町はわきかえるようなさわぎでした。そしてその活人形の踊りを見ようとおもって、町の人はもとより、近在の人まで、美しく着かざって、町のにぎやかな広場に集ってきました。

見物人たちが美しく着かざってるのにくらべて、人形使の方はひどく粗末ななりでした。コスモはなんのかざりもない色のあせた黒い服をつけ、まんなかにすりきれたふさのついてる大黒帽をかぶり、木靴をはいていました。コスマは、赤茶けた服をつけて、古いマンドリンをかかえていました。そして広場の中には、うすいむしろがしいてあるきりでした。

けれども、コスモもコスマもいっしょうけんめいでした。その日にやけた年とった顔には、いつにない若々しい元気がうかんでいました。彼は額に汗をにじましながら、つよい調子でいいました。

「わたくしは、もう人形使をやめまして、故郷に帰るつもりでおりました。この人形も、もう人様にお目にかけないつもりでおりました。ところが、ターコール僧正さまのことをききまして、わたくしどもを長いあいだ養ってくれましたこの人形のために、一度お祈りをしていただきたいと考えました。