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Japanische Klassiker mit Furigana

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たいようとほしのした

太陽と星の下

小川 未明

Lesen Sie 太陽と星の下 (たいようとほしのした) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.419 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

S少年は、町へ出ると、時計屋の前に立つのが好きでした。そして、キチキチと、小さな針が、正しく休みなく、時をきざんでいるのを見て、――この時計は、どこの工場で、どんな人たちの手で造られたのだろう――と、空想するのでした。

すると、明るい、清潔な、設備のよくいきとどいた、近代ふうの工場が、目の前に浮かび上がります。彼は、いつか自分も、こんな工場へ通って働き、熟練工になるかもしれないと、思ったりするのでした。こうして、町は、少年にいろいろな、たのしい夢を与えてくれました。

ある日、四つつじの角のところへ、新しく美術店ができました。しかし、そこには、新しいものより、古いもののほうが多かったから、むしろ、こっとう店というのかもしれません。

入り口のガラス窓の内には、まるいつぼがおいてありました。

少年は、その深みのある、青い海をのぞくような色に、ひきつけられたのです。

「いい色だな。」と、そのやわらかな感じは、なんとなく気持ちをやわらげました。まだ、なにかあるかと、あたりを見まわすと、おくの方の台に、赤いさらがかざってありました。

これは、夏の晩方、海面へ、たれさがる雲のように、みずみずとして、美しかったので、こんどは、目がその方へ奪われてしまいました。