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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほうえいふんか

宝永噴火

岡本 かの子

Lesen Sie 宝永噴火 (ほうえいふんか) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.505 Zeichen · 62 Bildschirme

Aozora Bunko

そして肉体の苦しみということを一方では厭い乍らまた一方では不思議な魅着を覚える。そのことは慧鶴青年を通して私にもその秘密が判るような気がする。負担と共に希望でもある。不思議な肉体の存在。

「禅関策進」にはこの項目以外にも肉体の自然の要求を退けて悟りの道に進んだ幾多の事例が載っていた。そして彼等が悟りという意識に達したときには、肉体も精神も絶対の自由を得て、苦悩は跡かたもなくなる様子を確信をもって暗示していた。その状態は慧鶴青年の初一念である生きながらの肉身であり乍ら火も焼く能わず水も溺らすことの出来ない「われ」となる事と一つのものか或いは違ったものか、彼にもちょっと見きわめがつき兼ねたが、しかし、自分の初一念に優るとも劣らぬ好もしい状態であることだけはほぼ想像が出来た。そして、それを求めるために、これほど多くの歴史上の人が努力をしている。死を賭してまで苦修している。しかもその人々は努力や工夫することについては、あらゆる難儀を重ねているけれど目的の悟りというものの存在については誰一人として疑っていない。この点は慧鶴を非常に気強くもさせた。人に話せば笑われるほど常識を離れた望みではあるが、こうも大勢の連れがある以上、もはや孤独の夢ではない。