Japanische Klassiker mit Furigana
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ほうえいふんか
宝永噴火
岡本 かの子
Lesen Sie 宝永噴火 (ほうえいふんか) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.505 Zeichen · 62 Bildschirme
しかも、この聖典の作者は極力、この経の功徳の広大を説いて受持、読誦、解説を勧めている。一体この経は何を指しているのだろう。
註釈を読んでみればさすがに、一々もっともな理由があり、十如是の文によって支那の天台智者大師が天台哲学を組織し、勧持品の文によって日蓮上人のあの超人的な行業が誘発された能力に就いてのおよその見当がつく。けれどもそれは組織立てた学問の概念生活の情熱を喚び起せる性質の人に多く恵むところの種類の聖典なるが故で、白隠(慧鶴の号)のような直観体験から直ぐ生活に利益しようとする素質の人には可なり縁遠いものであったろうと思う。若き白隠=慧鶴がこの聖典に対して、全くの手掛りなく、仏教全般に対しての信憑さえ失ったのは無理もないことである。
そんなわけで、この若き修道僧は、宗教的解脱の慾望を諦め、消極的ではあるが趣味に生きようと気持を転換さした。十七歳、十八歳、十九歳=人間が肉体的にも精神的にも葭の葉のような脆くて而も強い生に対する探求の触手を身体中一ぱいに生やし、夢と迷いに向けて小さい眼を光らし、狙いばかりつけて、却って自分は針鼠のように居竦まっている年頃である慧鶴は春、清水へ行き、そこの禅叢の衆寮へ入れて貰って、主に詩文の稽古をした。