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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Lesen Sie 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.259 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

現に、昔読んだ孤蝶さんの随筆では、禽語楼小さん(二代目)のことだか、圓喬のことだか、もう、今の私には記憶がうすいが、とにかくある名人の追憶に「しかし自分はこの男をわずか五、六度、しかも同じ仇討の話を、とびとびに聞いた限りだ」という風のことが書いてあった。それだけの記憶で、しかも馬場さんは、その男を、りっぱな芸だと、世にもはっきり讃めていた。私のやまと、またしかりだ。

やまとは「富士詣」などという、やはり、江戸人の軽い旅情を扱かった噺も巧かったというが、前、言う通り「とろろん」だけの私には、なんともいい得ようはずがない。

「とろろん」のまくらで誰もがやるが、火の見櫓へよびかけて訊くところがある。「火事は、どこだーい」と訊いて「吉原」というとすぐに駆け出し、「葛西砂むら」と返事があると「寝ちまえー」と怒鳴る。あすこがいかにもめもけに高い夜の櫓を想わせた。あの火事のまくらは圓右より私には巧かったように考えられる。

話へ入ってからは、例の鶴屋善兵衛を探すくだりだ。あすこを、やまと(当時、文楽)は、どどいつでやる。※(歌記号、1-3-28)三人揃って歩いちゃいれど、今夜の泊まりは――ここで、ぐいと調子をあげて、八方へ聞えるように「鶴や善兵衛」