Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
Lesen Sie 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.259 Zeichen · 222 Bildschirme
その頃の両誌は、ちょうど今日の倍の大きさだったのであるから、つまり今日のあの「週刊朝日」「サンデー毎日」一頁全部に私の広告が出たということになる。でもその当時はそうたいした宣伝だとも思っていなかった。正直のところが――。
話が相前後するが、この前年から私は三遊亭圓馬の門を叩いて、ことごとくその神技に傾投、間もなく圓馬の忰分となり、また圓馬夫人の媒酌で世帯を持つことになった。芝の協調会館で催された第一回ナヤマシ会(たしか大正十五年早春)へ私が臨時出演したのはその直前である。私はたいそう酔っ払ってテーブルの上へ座り、「気養い帖」一席を熱演したまではよかったが、そのあとまた二度高座へ上がって落語家の物真似とまた何か演ったので満員のお客をだいぶ追い返してしまい、文字どおりナヤマシ会の実を挙げた。飛び入りの三度上がりなどはお客の帰るのが当たり前で物心ついてからでは到底頼まれてもできない芸当、「猫久」の侍ではないが、我ながら天晴れ天晴れ感服感服の至りである。この時古川緑波君、いまだ早大の学生服を着て来演、二十余名の活弁の物真似(声帯模写という新名称を、同君はこの時もう考えているのだったろうか)を演じて大喝采を浴びたのだから、前述の華やかな宝塚出演はこれから何年ののちだろうか。