Japanische Klassiker mit Furigana
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ちいさないもうとをつれて
小さな妹をつれて
小川 未明
Lesen Sie 小さな妹をつれて (ちいさないもうとをつれて) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.656 Zeichen · 8 Bildschirme
二
「僕は、体操がうまいんだぜ、ほら甲だろう……。」と、通信箋をねこの鼻さきにひろげて見せたのです。
こちらのへやで、お仕事をなさっていたお母さんは、二郎ちゃんの声を聞くと、
「二郎ちゃん、帰ったのですか。なぜここへきて、ごあいさつをしないのです。」と、おっしゃいました。
「うん、いまいくよ。」
二郎ちゃんは、ねこの顔へ、自分の顔を押しつけてから立ち上がりました。
二
いいお天気で、日曜日です。もう、学校は二、三日前から、はじまっていました。ご用があっても、二郎ちゃんは、外へ遊びに出たぎり帰ってきません。新学年から、勉強をするといいながら、しかたのない子だとお母さんは探しに外へ出られました。
春風が吹いて、たこのうなりがきこえています。お母さんは、
「二郎は、ここらにいませんか。」と、遊んでいる子供にお聞きになりました。
「二郎ちゃんは、さっき勇ちゃんと原っぱの方へいったよ。」と、子供は、答えました。
どこかの庭に咲いている花の香が、往来まで流れてきます。自転車は、日の光の輪をかがやかして走っていきました。原っぱには、子供がたくさん遊んでいました。お母さんは、どの子供を見ても、自分の子に見えたのです。