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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうしょうしげもとのはは

少将滋幹の母

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 少将滋幹の母 (しょうしょうしげもとのはは) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.234 Zeichen · 160 Bildschirme

Aozora Bunko

の説話であって、「閑居の友」の著者は此のあとに、「いとありがたく侍りける事にこそ」と云って、説明を加えて云うのに、愚かな者でも、塚のほとりに行って乱れ腐った死人のむくろを見れば観念が成就し易いと云うことは、天台大師も次第禅門と云う文に説いておられるくらいであるから、此の中間僧もそれを学んだのであろう。摩訶止観の中には、観のことを説いて、「山河も皆不浄也、くひものきもの又不浄也、飯は白き虫の如し、衣は臭き物の皮の如し」と云ってあるが、かの中間僧の観念のいみじさは、自然と聖教の文に合致しているのである。又天竺の佛教比丘も、器物は髑髏の如し、飯は虫の如し、衣は蛇の皮の如しと説き、唐土の道宣律師も、器はこれ人の骨也、飯はこれ人の肉也と説いておられるのであるが、かような人々の説き給うことなどを知る筈のない無学の僧が、その教を実行していたと云うのは、何とも頼もしい限りである。人はたとい此の中間僧のような境地には至り得ない迄も、そう云う道理が分り出して来たら、五慾の思いがだん/\に薄らいで、心の持ち方が改まるであろう。―――「此のことわりを知らぬもの、こまやかなる味はひには貪慾の心も深く起り、おろそかなる味はひ落ちぶれたる衣には瞋恚の思ひ浅からず、よしあしは変れども、輪廻の種となることはこれ同じかるべし。