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Japanische Klassiker mit Furigana

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あきかぜとはは

尾崎士郎短篇集

尾崎 士郎

Lesen Sie 尾崎士郎短篇集 (あきかぜとはは) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.032 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

性来の叛骨が、彼の心を駆りたてたのは、このときであろう。中野は、このとき、すでに五十七歳であるが、青春の意気は燃ゆるがごとく、各層の、親近感をもつ人たちをあつめて、彼の立場についての理解を求めた。

私が最後に、中野に会ったのは、こういう会合の一つが、虎ノ門の晩翠軒の楼上で催されたときだった。集会者の数は二十人あまりで、私の記憶にハッキリ残っているのは、三宅雪嶺、吉川英治、それから、接待側としての進藤一馬君くらいのものである。

しかし、このときの中野は、肉づきもよく、眼に光りがあり、一挙一動が堂々として、迫力にみちあふれていた。

同じ年の十一月十日、彼は母校、早稲田の大隈講堂で、「天下一人を以て興る」という大演説を試みた。

一人というのは、いろいろな内容を暗示しているが、言葉の底にかくされた彼の真意は、自分に対する覚悟と決意を示すものといってもいい。

つづいて十二月二十一日、彼は、日比谷公会堂において「国民的必勝陣を結成せよ」という演説を行い、日清戦争、日露戦争を例に引いて、太平洋戦争に対処する国民感情の萎靡沈滞していることを痛烈に指摘した。

憲兵司令部の厳達により、今後、中野は演説、講演による意見の発表を厳禁された。