Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
横にならよろしい」と戒められた。後からきた坊城が、「ほらみろ叱られたろう」というような笑い方をしている。仰ぎ見ると十数町の大傾斜が空の下に横たわる。それを上の方から豆つぶのような人が三つばかりS字を画きながら下りてくる。時々ぱっと雪煙が上ってひっくりかえるのが見える。ドイツのスキーの先生がみごとに下りてきた。「ああいうふうに下りるのです」とウ氏が手をかざす。ドイツの人は曲り角で腰をぐんと落しながら杖を巧みに使ってくるが杖を持ちかえるところなど落着いたものだ。もう一人のドイツ人は今度が初めてだそうだ。勇敢にひっくりかえる。ウ氏が「孝ちゃん、ここに去年炭焼き小屋がありましたね」と孝ちゃんを振返る。「今年は焼かないのです」と孝ちゃんが答える。「困りましたね、お弁当を食べようと思ったのに」といいながら、それでも「ここで食べましょう」と各自場所を見つけた。大木の切株が二つある。一つは独が占領した。日本も他の一つをとった。英はまた他の場所によった。眺めると独英日が別々に陣をとっている。「戦争をしようか」と三人で笑った。頭上には硫黄を運ぶケーブルが動いている。