Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
底にある石という石はみんなころがす勢いではねて行く。河辺に立つと、氷のような涼しさが、ゴーゴーという叫び声の上で、一面に漂って、岸の木々の葉には、常に風が吹いている。ここに、丸太をつないだ橋がかかって、渡る一歩ごとにふわりふわりとゆれる。下では白い泡と緑の水とが、噛みあってわめいて行く。中央に立って下流を見ると、木のない焼岳が、静かに煙を上げている。この橋を渡ると、青い草原となって、白樺が五、六本と落葉松が生えて、ところどころに、蕗の花が夢の国に行ったように、黄色く浮んでいる。緑にこされたためか、流れの音は、ここに入ると、急に静かに響いてくるようになる。この原は十間でまた小川に達する。透きとおるような水が音もなく流れて、このちょっと下で激流に流れこむのだ。この二つの川の間が、われらの住家である。小川の辺の小高いところに、自然木で組み立てて、板をはった十畳敷の小屋ができた。屋根には蕈の生えた太い木が五、六本のっている。小屋の入口には、小川から運んだ石でかまどをつくり、その傍には白樺と赤樺で組んだ三本足の鍋かけができた。ここに太い落葉松が、天にとどいている。