Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとゆきのにっき
山と雪の日記
板倉 勝宣
Lesen Sie 山と雪の日記 (やまとゆきのにっき) von 板倉 勝宣 (いたくらかつのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.279 Zeichen · 67 Bildschirme
その下に、緑の草の上にテーブルと椅子が厚さ二寸もある板でつくられた。小屋の小川に面した方とその反対側に、障子を横にしてふさぐ、大窓があけられた。三尺の入口を入ると、右手の窓からは、河と大岩とが見え、左手の窓からは、白樺と緑の草とが見える。正面の棚には、さもえらそうに、本がつまって右手の棚には、罐詰が勇ましく行列をしている。床の上には、うすべりをしき、毛布をしいて、火鉢が一つ、醤油、砂糖、米の入物が薬罐と一緒に置いてある。毛布の上に寝ると、小屋の窓の下は小川で、大きな岩が、がんばった両側を、水が静かに流れて行く。窓のところに川の上に枝をかざした白い幹の木が、三本立っている。川の向う側は熊笹で、やがて森になる。白樺がちらほら見える。この森はもう霞沢岳の麓である。だから、その白い花崗岩のはげは、窓のところへきて寝ころぶと、前の木の枝の中にある。ここで昼寝をすると、谷川の音が子守歌のように働いて、緑の精がまぶたを撫ててくれる。左手の窓から見ていると、啄木鳥がきて、時々白樺をたたいている。猟師の庄吉さんも、この窓のところへきて、煙草をのみながら話をする。小屋を出て左へちょっと下ると、氷のような水の不断に流れる台所で茶碗も、箸も、投げこめば、自然が洗ってくれる。