Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎゅうじん
山月記・李陵 他九篇
Lesen Sie 山月記・李陵 他九篇 (ぎゅうじん) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.608 Zeichen · 84 Bildschirme
宿舎としてあてがわれた家の入口に、珍しく茘枝の蔓がからみ実が熟してはぜている。裏にはレモンの花が匂う。門外橘花猶的※(「白+樂」、第3水準1-88-69)、牆頭茘子已※斑、というのは蘇東坡(彼は南方へ流された)だが、ちょうどそっくりそのままの情景である。但し、昔の支那人のいう茘枝と我々の呼ぶ茘枝と、同じものかどうか、それは知らない。そういえば、南洋到る所にある・赤や黄の鮮やかなヒビスカスは、一般に仏桑華といわれているが、王漁洋の「広州竹枝」に、仏桑華下小廻廊云々とある、それと同じものかどうか。広東あたりなら、この派手な花も大いにふさわしそうな気がするが。
※(ローマ数字6、1-13-26)
サイパン
日曜の夕方。
鳳凰樹の茂みの向うから、疳高い――それでいて何処か押し潰されたような所のある――チャモロ女の合唱の声が響いて来る。スペインの尼さんの所の礼拝堂から洩れてくる夕べの讃美歌である。
夜。月が明るい。道が白い。何処やらで単調な琉球蛇皮線の音がする。ブラブラと白い道を歩いて見た。バナナの大きな葉が風にそよいでいる。合歓の葉が細かい影をハッキリ道に落している。