Japanische Klassiker mit Furigana
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ひだりぎっちょのまさちゃん
左ぎっちょの正ちゃん
小川 未明
Lesen Sie 左ぎっちょの正ちゃん (ひだりぎっちょのまさちゃん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.766 Zeichen · 6 Bildschirme
なんにしても、正ちゃんは、指さきですることは、不器用でありました。鉛筆もひとりでうまく削れません。女中のきよに削ってもらいます。きよは、お勝手のほうちょうで削ってくれます。
「じょうずに、けずっておくれよ。」と、正ちゃんは、自分がけずれないくせに、こういいます。
「はい。」と、きよは、やりかけている仕事をやめて、ぬれた手で、丁寧に、けずってくれました。しかし、そんなときには「ありがとう。」というのを、正ちゃんはけっして忘れませんでした。
もう一つ、手の不器用なことの、例をあげてみましょうか。それは、鼻をかむときでした。
「正ちゃん、ひとりで、鼻をかんでごらんなさい。」と、お母さんが、おっしゃいますと、正ちゃんは、紙を持ってきてかみますが、かえって鼻水をほおになすりつけるのでした。こんなとき、もしお姉さんが見ていらっしゃると、すぐに立ってきて、きれいにかみ直してくださいました。
ある日のこと、正ちゃんは、大将となって、近所の小さなヨシ子さんや、三郎さんたちといっしょに原っぱへじゅず玉を取りにゆきました。そして、たくさんとってきて、材木の積み重ねてある、日のよく当たるところで遊んだのです。