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Japanische Klassiker mit Furigana

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おおおとこのはなし

巨男の話

新美 南吉

Lesen Sie 巨男の話 (おおおとこのはなし) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.832 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

これだけいうと、魔女は、頭をたれて死んでしまいましたよ。

巨男は、死んだ魔女を白い棺におさめて、椰子の木の根もとにうめました。そして、すぐ白鳥をつれて森の家を出ました。

巨男は、都へのぼろうと思いました。途中でどうかして、白鳥に涙を流させようとしました。頭をたたいたり、お尻をつねったりしたのです。けれど白鳥は、けっして一滴さえ涙を出しませんでした。ただ、悲しそうな声をあげたきりでした。おしまいには、かわいそうになって、巨男はいつのまにか白鳥に頬ずりをしていました。そして巨男の眼に涙がありました。

巨男は、夜となく昼となく歩き通して、家を出てから七日目に、めざす都に着きました。けれど、都の人びとは、巨男がおそろしい魔女の息子だということを知っていましたので、とおまわしに巨男を殺そうと考えました。そこでひとりの男が総代となって、王様の住んでいられる宮殿へまいりました。そして、王様にこう申し上げたんです。

「王様の宮殿は、美しいけれど、大理石の建物がないのは、玉にきずだとある旅人が申していました。大理石の塔でもたてられてはいかがですか?」

「なるほど、それはよかろう、しかし、大理石というのは、いったいどこにあるのか?」