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Japanische Klassiker mit Furigana

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おおおとこのはなし

巨男の話

新美 南吉

Lesen Sie 巨男の話 (おおおとこのはなし) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.832 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「ここから、ずーっと南の方へ、山を一つと沙漠を一つこえていくと一つの部落に着きます。そこに、大理石はいくらでもあるそうです。」

「そうか、けれどだれがとりにいくのか?」

「それは、いま都にいる巨男がよいでしょう。彼はたけが椰子の木ほどで、一足で小さな丘をこえてしまいます。」

「では、その男をよべ。」

巨男は宮殿につれられていきました。そして王様から、大理石をとりにいくように命ぜられました。にげるといけないからというので、巨男の足には鉄の鎖がむすばれました。

「ではいってきます。」と巨男はいって、やはり白鳥をつれ、南の方へ旅立ちました。巨男の進むにつれて、宮殿にたまっていた鎖が少なくなりました。ちょうど十九日目に、その鎖のたまりはなくなって、はしが太い柱にむすばれてある鎖は、ピンとはりました。

そのときには、巨男も種々難儀をして、大理石の部落に着いていました。部落の人びとは、たいへん親切でしたので、大理石をいくらでもくれました。巨男は大きな大理石を三つもらって、それを背負い、白鳥をその上にとまらして帰途につきました。

都の方では、はっていた鎖がゆるんできたので、人びとはそれをたぐりました。