Japanische Klassiker mit Furigana
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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
Lesen Sie 差別の根源を考える (ぞくほうしこう) von 喜田 貞吉 (きたさだきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.985 Zeichen · 289 Bildschirme
11 長吏とエタ
思えば罪な文字を使ったものです。
11 長吏とエタ
エタは本来非人であります。非人は公民でないがゆえに、国家の法律をもって直接これを支配することなく、すべて彼ら仲間の自治にまかされていました。彼らの部落には頭があって、各自これを支配します。もともと彼らは落伍の非人法師でありますから、その頭を長吏法師といいました。その文字の通りに、お頭役人ということです。長吏はそれぞれに自分の縄張りを定めて、その縄張り内の住民のために、その警固に当たります。またその縄張り内で労働をしたり、乞食遊芸などをして生活しようと思う非人法師らは、みなその長吏法師の部下とならねばならなかったのです。それらの長吏法師の中には、時にはなはだしく有力なものができまして、鎌倉時代には京都清水坂の非人の長吏と、大和奈良坂の非人の長吏とが、山城の南部で縄張り争いをなし、ために血の雨を降らしたということもありました。当時奈良坂の長吏は、大和一国はもとより、山城南部から、近江若狭あたりへまでも勢力を及ぼしていたものです。
国家の政治が紊れ、国家の警察が依頼するに足らないような時代には、この非人の長吏らは、一般民衆のもっとも信頼すべき警察吏でありました。