Japanische Klassiker mit Furigana
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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
Lesen Sie 差別の根源を考える (ぞくほうしこう) von 喜田 貞吉 (きたさだきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.985 Zeichen · 289 Bildschirme
是謬り伝へて不当の説なり。往年売僧有て毘沙門経を誦して門戸に立て物を乞。名けて唱門師といふ。是門下に読経するの謂なり。曾て陰陽師の類ひにあらずと云云。是古翁の説なり。
と弁じている。これはもちろんこの地がもと唱門部落であったことを忘れた後の謬説である。同書にある人の説を引きて、
往年唱門師当地に住して、興福寺に属す。民家を巡視して非常を告知らしむ。漫に権威をなす。是唱門が辻子と云の言縁なり云云。
とあるのが、かえって真相を得た説である。すなわち彼らは大乗院所属の警吏兼雑役夫として、さらに陰陽師を兼ねておったものと解せられるのである。少くとも彼らが扶持離れした後には、そのある者が陰陽師となっていたのであることは疑いを容れぬ。
またその高御門町から東、西新屋町より東北に向かって中新屋町に通ずる小路を、もと聖が辻子といった。『坊目考』には、
按に、新元興寺の僧侶乎、未レ与。或人の云、中世渡扉法師此所に住居す。俗渡扉を呼びて高野聖といふ。仍而此名ありと。云云。然否哉。
とあるが、これまたヒジリの意義を忘れたもので、この地の唱門師が、少くとも扶持離れの後には一方では陰陽師となり、一方ではヒジリとなって生活したことを示したものと言わねばならぬ。