Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme

Aozora Bunko

「何という坊主だ」

「慧日山金剛寺の、一空和尚でございますよ」

「しからば、その坊主のもとへ、この金子を献じて参ろう。若松屋どのの帰りを待つあいだに、ちょっと行って来ましょう」

龍造寺主計は、手の小判をちゃらちゃらいわせて、飄々とたち上がっていた。

衣懸の松

一

龍造寺主計は、思い立つとすぐ、うらの金剛寺の一空和尚のところへ金を納めに出て行った。

お高は、何という変わったお侍であろうと思った。そして、しじゅう近所の子供を集めて、子供たちといっしょに遊びながら学問を教えている、あの一空和尚のでっぷり肥った。のんきそうな顔を思い浮かべた。あれでこれから春秋の畳がえをしたり、新入りの子供のために机を買ってやったりできるから、和尚もよろこぶだろうと思った。和尚は、俗姓を柘植という人であることを、お高は聞いたことがあった。

お高はふとそれを思い出して、不思議な気がした。お高の父は、深川の古石場に住んでいた御家人だったが、母は、柘植という町医の娘であった。あまりない苗字なので、一空和尚は、母方の何かに当たるのではないかと、ちょっとそんな気がした。