Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
龍造寺主計は、やっこ凧のような、糊のこわい佐吉の浴衣を、つんつるてんに着ていた。毛だらけの脛を出して、笑っていた。
お高を見ると、そのまま縁側に腰をかけて、そばの板の間をたたいた。
「ここへ来て、掛けなさい。きのうの蜻蛉のはなしをして進ぜる」
三
「あの、いま磯屋五兵衛と名乗っている男のことだが驚かれましたかな」
「何を驚いたかとおっしゃるのでございますか」
「いや、わたしがねらっているのは、あの男だと知ってあんたは驚いたことであろうが、わたしもあんたのような無邪気な女が、あんな男と相識らしいのに、驚かされましたぞ」
「しりあいと申しましても、べつに、しりあいではございません」
「そんなことは、あるまい。あそこで、会っておったのだろうが」
「いいえ。そんな、決して、そんなことはございません」
「なければよいが、わしは、思ったとおりいう男だ。相識でない者を、なぜあんなにかばったのです」
「相識ではございませんが、ちょっと、用事がございまして――」
「それみなさい。何の用か知らぬが、あの男に近づくと、いいことはありませぬぞ」
「さようでございましょうか」
「これから、その証拠を話してあげようというのだ」