Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme

Aozora Bunko

お亡なンなすッたよが一寸分らなかったが、死んだのだと聞くと、吃驚すると同時に、急に何だか可怕なって来た。無論まだ死ぬという事が如何な事だか能くは分らなかったが、唯何となく斯う奥の知れぬ真暗な穴のような処へ入る事のように思われて、日頃から可怕がっていたのだが、子供も人間だから矛盾を免れない。お祖母さんが死んだのは可怕いが、その可怕い処を見たいような気もする。

で、母が来いと云うから、跟に随いて怕々奥へ行って見ると、父は未だ居る医者と何か話をしていたが、私の面を見るより、何処へ行って居た。もう一足早かったらなあ……と、何だか甚く残念がって、此処へ来てお祖母さんにお辞儀しろという。

改まってお祖母さんにお辞儀しろと言われた事は滅多に無いので、死ぬと変な事をするものだ、と思って、おッかな恟り側へ行くと、小屏風を逆にした影に祖母が寝ていて、面に白い布片が掛けてある。父が徐かに其を取除けると、眼を閉じて少し口を開いた眠ったような祖母の面が見える……一目見ると厭な色だと思った。長いこと煩っていたから、窶れた顔は看慣れていたが、此様な色になっていたのを見た事がない。