Japanische Klassiker mit Furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme
犬好は犬が知る。私の此心はポチにも自然と感通していたらしい。其証拠には犬嫌いの父が呼んでも、ほんの一寸お愛想に尻尾を掉るばかりで、振向きもせんで行って了う事がある。母が呼ぶと、不断食事の世話になる人だから、又何か貰えるかと思って眼を輝かして飛んで来る、而して母の手中に其らしい物があれば、兎のように跳ねて喜ぶ。が、しかし、唯其丈の事で、其時のポチは矢張犬に違いない。
その矢張犬に違いないポチが、私に対うと……犬でなくなる。それとも私が人間でなくなるのか? ……何方だか其は分らんが、兎に角互の熱情熱愛に、人畜の差別を撥無して、渾然として一如となる。
一如となる。だから、今でも時々私は犬と一緒になって此様な事を思う、ああ、儘になるなら人間の面の見えぬ処へ行って、飯を食って生きてたいと。
犬も屹度然う思うに違いないと思う。
十四
私は生来の朝寝坊だから、毎朝二度三度覚されても、中々起きない。優しくしていては際限がないので、母が最終には夜着を剥ぐ。これで流石の朝寝坊も不承々々に床を離れるが、しかし大不平だ。額で母を睨めて、津蟹が泡を吐くように、沸々言っている。