Japanische Klassiker mit Furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme
で、此時も真紅になって、一度国で逢った人だから、久濶といって例の通り倒さになると、先方は心持首を動かして、若し声に腰が有るなら、その腰と思う辺に力を入れて、「はい」という。父も母も宜しく申しましたというと、又「はい」という。何卒何分願いますというと、一段声を張揚げて、「はアい」という。
三十
晩餐になって、其晩だけは私も奥で馳走になった。花模様の丸ボヤの洋灯の下で、隅ではあったが、皆と一つ食卓に対い、若い雪江さんの罪の無い話を聴きながら、阿父さん阿母さんの莞爾々々した面を見て、賑かに食事して、私も何だか嬉しかったが……
軈て食事が済むと、阿父さんが又主人になって、私に対って徐々小むずかしい話を始めた。何でも物価高直の折柄、私の入る食料では到底も賄い切れぬけれど、外ならぬ阿父さんの達ての頼みであるに因って、不足の処は自分の方で如何にかする決心で、謂わば義侠心で引受けたのであれば、他の学資の十分な書生のように、悠長な考えでいてはならぬ、何でも苦学すると思って辛抱して、品行を慎むは勿論、勉強も人一倍するようにという話で、聴いていても面白くも変哲もない話だから、雪江さんは話半に小さな欠びを一つして、起って何処へか行って了った。