Japanische Klassiker mit Furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme
父も一向家事には関係しないで、形式的に相談を受ければ、好うがしょう、とばかり言っている。然う言っていないと、祖母の機嫌が悪い、面倒だ。
母方の伯父で在方で村長をしていた人があった。如何したのだか、祖母とは仲悪で、死後迄余り好くは言わなかったが、何かの話の序に、阿母さんもお祖母さんには随分泣されたものだよ、と私に言った事がある。成る程折々母が物蔭で泣いていると、いつも元気な父が其時ばかりは困った顔をして何か密々言っているのを、子供心にも不審に思った事があったが、それが伯父の謂うお祖母さんに泣かされていたのだったかも知れぬ。
兎に角祖母は此通り気難かし家であったが、その気難かし家の、死んだ後迄噂に残る程の祖母が、如何いうものだか、私に掛ると、から意久地がなかった。
四
何で祖母が私に掛ると、意久地が無くなるのだか、其は私には分らなかった。が、兎に角意久地の無くなるのは事実で、評判の気難かし家が、如何にでも私の思う様になって了う。
まず何か欲しい物がある。それも無い物ねだりで、有る結構な干菓子は厭で、無い一文菓子が欲しいなどと言出して、母に強求るが、許されない。