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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひらがげんないとりものちょう

平賀源内捕物帳

久生 十蘭

Lesen Sie 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.367 Zeichen · 36 Bildschirme

Aozora Bunko

日頃軽快洒脱な源内先生が山科街道の砂埃を浴びながらトホンとした顔で歩いていられるのは、こういう次第に依ることだった。

唐館蘇州庵の竹倚

大阪、川口の賑い。

菱垣番船、伏見の過所船、七村の上荷船、茶船、柏原船、千石、剣先、麩粕船。

艫を擦り、舷を並べる、その数は幾百艘。檣は押並び押重なって遠くから見ると林のよう。出る船、入る船、積荷、荷揚げ。沖仲仕が渡板を渡って筬のように船と陸とを往来する。

岸には大八車にべか車、荷駄の馬、負子などが身動きもならぬ程に押合いへし合い、川の岸には山と積上げられた灘の酒、堺の酢、岸和田の新綿、米、糖、藍玉、灘目素麺、阿波蝋燭、干鰯。問屋の帳場が揚荷の帳付。小買人が駆廻る、仲買が声を嗄らす。一方では競売が始まっていると思うと、こちらでは荷主と問屋が手を〆める。雑然、紛然、見る眼を驚かす殷賑。

源内先生と福介はこの大混雑にあッちから押されこッちから突かれ、揉みくちゃになりながらようやく通り抜け、利七の常宿になっている津国屋喜藤次の門へ辿りつく。

源内先生、さすがに魂消たような顔で、

「福介や、どうもえらい騒ぎだな。