Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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げんだん

幻談・観画談 他三篇

幸田 露伴

Lesen Sie 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.544 Zeichen · 161 Bildschirme

Aozora Bunko

「ナニ、そんなものを、お前、見たからって仕様がねえじゃねえか。」

「だって、あっしにも分らねえおかしなもんだからちょっと後学のために。」

「ハハハ、後学のためには宜かったナ、ハハハ。」

吉は客にかまわず、舟をそっちへ持って行くと、丁度途端にその細長いものが勢よく大きく出て、吉の真向を打たんばかりに現われた。吉はチャッと片手に受留めたが、シブキがサッと顔へかかった。見るとたしかにそれは釣竿で、下に何かいてグイと持って行こうとするようなので、なやすようにして手をはなさずに、それをすかして見ながら、

「旦那これは釣竿です、野布袋です、良いもんのようです。」

「フム、そうかい」といいながら、その竿の根の方を見て、

「ヤ、お客さんじゃねえか。」

お客さんというのは溺死者のことを申しますので、それは漁やなんかに出る者は時※(二の字点、1-2-22)はそういう訪問者に出会いますから申出した言葉です。今の場合、それと見定めましたから、何も嬉しくもないことゆえ、「お客さんじゃねえか」と、「放してしまえ」と言わぬばかりに申しましたのです。ところが吉は、

「エエ、ですが、良い竿ですぜ」