Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いくどめかのさいご

幾度目かの最期

久坂 葉子

Lesen Sie 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.103 Zeichen · 121 Bildschirme

Aozora Bunko

鉄路のほとりは、虚構でなしに、本当のことだけを書けと私に云いました。これがそうです。私はこれを発表するべくして、死ぬでしょう。私の最期の仕事なんですから。そして、富士氏におくるよりも先に、鉄路のほとりへよんでもらいましょう。そして私は、彼の意志にまかせて、破るなり、或いは小母さんのところへ持って行ってもらうなり、雑誌にのせてもらうべく、富士氏の所へもって行ってもらうなり致しましょう。

小母様。私は静かな気持になれました。書いてしまった。すっかり。何という罪深い女。私は地獄行きですね。

小母様、お体をうんと大切にして下さい。花がいけてある御部屋。なつかしい御部屋です。

十二月三十一日 午前二時頃

(昭和二七年一二月三一日作、「VIKING47・VILLON4」共同刊行号、昭和二八年三月)