Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいいくらやみまつり

怪異暗闇祭

江見 水蔭

Lesen Sie 怪異暗闇祭 (かいいくらやみまつり) von 江見 水蔭 (えみすいいん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.923 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

どちらへでも勝手に飛降りろ」

「だから貴様等の夜目は役に立たないんだ。まだ暗闇が見えるというところまでに達して居らない。貴様達の後には犬の糞がある。それが貴様達には見えないだろう。前には山芋を掘った穴がある。能く貴様等は落ちなんだものだ。右には木の根が張っている。左には石や瓦のかけが散っている。みな飛降りるのに都合が悪い。ちょうど貴様達二人のいる所が、草の生え具合から土の柔かみで、足場が持って来いだ。それをこの二丈五六尺から高い樹の上から、暗闇の中にちゃんと見分けることのできる俺だのに、貴様達にはそれができぬ。夜目について威張った口を利くのは止せっ」

これには二人とも驚いた。正しく天狗だ。いでその鼻の高いのを、降りて来て見ろ、斬落してくれるぞと、云い合さねど互いに待構えた。

六

「さあ、飛ぶぞ。退かなけりゃあ片足をすりの頭の上に、片足を三ぴんの頭の上に、乗っけて立つように飛んで見せるぞ」

そう云いながら樹上の怪山伏は、一気に二丈五六尺の高さから飛降りた。

「えいっ」

待構えていた小机源八郎は飛降りてまだ立直らないところを、度胆を抜くつもりで刀の背打を食わせようとした。