Japanische Klassiker mit Furigana
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かいだんぼたんどうろう
怪談牡丹灯籠
三遊亭 円朝
Lesen Sie 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.879 Zeichen · 246 Bildschirme
蚊帳の釣手を切り払い、彼方へはねのけ、グウ/\とばかり高鼾で前後も知らず眠ている源次郎の頬の辺りを、血に染みた槍の穂先にてペタリ/\と叩きながら、
飯「起ろ/\」
と云われて源次郎頬が冷やりとしたに不図目を覚し、と見れば飯島が元結はじけて散し髪で、眼は血走り、顔色は土気色になり、血の滴たる手槍をピタリッと付け立っている有様を見るより、源次郎は早くも推し、アヽヽこりア流石飯島は智慧者だけある、己と妾のお國と不義している事を覚られたか、さなくば例の悪計を孝助奴が告げ口したに相違なし、何しろ余程の腹立だ、飯島は真影流の奥儀を極めた剣術の名人で、旗下八万騎の其の中に、肩を並ぶるものなき達人の聞えある人に槍を付けられた事だから、源次郎はぎょっとして、枕頭の一刀を手早く手元に引付けながら、慄える声を出して、
源「伯父様、何をなさいます」
と一生懸命面色土気色に変わり、眼色血走りました。飯島も面色土気色で目が血走りているから、あいこでせえでございます。源次郎は一刀の鍔前に手を掛けてはいるものゝ、気憶れがいたし刃向う事は出来ませんで竦んで仕舞いました。