Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうふのまぼろしへいだんいん
恐怖の幻兵団員
大倉 燁子
Lesen Sie 恐怖の幻兵団員 (きょうふのまぼろしへいだんいん) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.784 Zeichen · 28 Bildschirme
恋の犯人
恋の犯人
真面目で気の弱い一雄は、責任感も人一倍強く、任務を遂行しなければ生命を奪われる。しかし、無理強いに負されたのだから、何とかしてそれを逃れたいと思う、この二つの悩みに悶えぬいていたので、時には正気の人とは思えぬような振舞いをすることもありました。恐怖から気が狂ったのではないかと思いました。
私はどう慰めていいかわからなかったので、絶対秘密を誓ったにかかわらず、薫さんにだけこのことを打ち開けて相談しました。が、彼にもいい智慧はなく、私と一緒にただ気をもむだけでした。
まだ合言葉をもって現われた者もなければ、何の命令もないのです。実際には何もしていなかったのです。それだのに夫は誓約したからにはいつ命令を受けるかわからない、どこから、どんな人が出現するかわからない、と取越苦労をして、心配しておりました。
父の重態が伝えられるようになった一週間前のこと、私共が本邸へ行っている不在中にこのカーネーションが見知らぬ一婦人によって届けられましたのです。
夫は真青になって、震るえ上りました。カーネーションのしべの中に薄い紙が折り込んであった、それに細かく何か認めてあったそうですが、夫は直ちにマッチをすって焼いてしまいましたので、私は見ませんでした。