Japanische Klassiker mit Furigana
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おんし
恩師
佐々木 邦
Lesen Sie 恩師 (おんし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.714 Zeichen · 14 Bildschirme
私達はこの男の話で中の模様を略※(二の字点、1-2-22)想像した。
「英語で答えるのかい?」
「然うさ」
「はてな、貿易差額ってのは英語で何といったっけな?」
と考え込んだ清水君が折から四番目に呼び出された。三番目は早目に帰って来て、
「いけねえ/\。まるで会話の試験だ」
と呟いた。
「初めは会話だよ」
と二番目の男が言った。
「電話をかけさせたかい?」
「いゝや」
「僕には卓上電話機を突きつけて、小石川の千二百三十四番を呼び出してくれと言うんだ。もし/\とやると、英語でと注意した。弱ったよ。もし/\が分らない。苦し紛れに if, if, if, if とやらかしたら給仕まで笑いやがったよ」
と三番は忌々しがった。
十二三番あたりが浜口君だった。私は成功を願って成る可く長かれと祈っていた。好い塩梅に十分以上かゝった。
「君」
と浜口君は戻るや否や私を招いた。
「何うだったい?」
「君の先生だよ、試験官は」
「え?」
「先刻廊下で会った人だよ」
「ふうむ。それじゃ僕は駄目だ」
と私はもう覚悟を極めた。
「もとの先生だから却って有望かも知れない」
「いや、僕はあの頃級長だったからストライキの張本人と思われている」