Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わがやのらくえん
我が家の楽園
久生 十蘭
Lesen Sie 我が家の楽園 (わがやのらくえん) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 90.195 Zeichen · 175 Bildschirme
自分で行って、探してみるほどの興味もないが、あの女のひとは、なぜ、いつもあんなところを歩いているのだろうという疑問が、心について離れなかった。
翌日の昼の部は、千々子さまがなすった。夕方、帰っていらっしゃるなり、百々子に、こうおっしゃった。
「昼の部は、これから、ずっとあたしがやります。こんな狭いところでおし重なっているより、ひとりで空家のほうが、どんなに気持がいいかしれやしない。うるさいから、あなた、もう、当番にいらっしゃらなくていいのよ」
そのときは、なんだとも思わなかったが、あとになって考えると、そのとき、どうしておかしいと気がつかなかったのか、そのほうが、よほどふしぎだった。
六日目の夜は、石田氏と二人で夜の部をやったが、次の朝、五時頃、三人ばかりの国警が踏みこんで来て、ちょっと捕物の風景になった。
結婚詐欺とか、宝石詐欺とか、そういう方面の関係で、日本に居憎くなった、先住の借家人の一人、ワニちゃんこと、エルマンという南方の暑い島の人が、香港へ高飛びしそこなって、次の便待ちをしながら、ずっと洋館の二階に隠れていたのだそうである。
黒いスーツを着た女のひとは、ワニ氏の同類で、夜になると、こっそりと食べものや情報を運んでいたが、女のひとのほうが先に捕まってしまい、ワニ氏は、情報が入らなくなって困ってい