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Japanische Klassiker mit Furigana

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わがやのらくえん

我が家の楽園

久生 十蘭

Lesen Sie 我が家の楽園 (わがやのらくえん) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 90.195 Zeichen · 175 Bildschirme

Aozora Bunko

仙洞御所のような大名屋敷に、明治風のバカでかい洋館を継ぎたした、この一種異様な建築構造物は、五人の家族が住むには、あまり規模が大きすぎ、女中でも大勢使わなければ、とうてい、やっていけない。用心が悪いから、犬も飼わねばならず、名園ともいわれた庭がついている以上、常傭の庭師ぐらいは入れなければならない。

住もうにも住めず、放っておけば家屋税がつく。といって、取り壊すにはたいへんな金がかかる。あんな家を譲られたら、それこそ、目もあてられない羽目になるだろう。養父が死にでもして、財産税、土地家屋税、それに伴う、厖大な都民税のついてまわる大邸宅が、肩にかかってくるようになったら、どう繰りまわしをつけようかと、久しい以前から、苦の種になっていた。

それほど荷厄介にするなら、まるまる人に貸すなり、間貸しをするなりすればいいようなものだけれども、公務員規定というものがあって、そういうこともできにくい。高級官吏には身分保証があるかわりに、あらゆる意味のアルバイトをしてはならないように、なんとなく、そんな仕組みになっているのである。

「石田のやつ、欲呆けやがって、間貸しをして金を貯めているそうだ」