Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あるしょうじょのしまで

或る少女の死まで 他二篇

室生 犀星

Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme

Aozora Bunko

」

HはHで、本来は優柔な、美しい線を愛している作家であったが、酒気を帯びていたので、すぐに賛成した。

「考えるとばかばかしくなる。」とも言った。

私はこれらの言葉を聞くと、益益物憂い低められた感情をありありと見るような気がした。しかし私も決してこの友らを責めるほどの高いものをもたない。私はかれらを責めてはならないと感じた。私の内の内なるものの醜くさ卑しさこそ掘り出して責めなければならない。

――私達はその翌日、みんなで金をまとめて、料理屋へ持って行った。OとHとは、千駄木町のうらに待っていて、私が彼を料理店にたずねた。

私は金の包みを彼の男に渡すと、急にいやらしい笑顔になって、

「これで私も治療できます。御心配をかけました。」

と言って、上包みをとって内容を改めた。そこに紫色の紙幣が四枚はいっていた。かれは日焼のした指さきで数えて見てから、もとの通りにつつんで、

「では警察の方は取下げをしておきますから。」と言った。

「受取のしるしになるようなものを一つ書いてくれませんか。」

「あ、そうですか。」

とかれは、治療代の受取りをかいた。私はかれと別れた。

OとHは、涼しい垣根に添うた樹のかげに、私のかえって行くのを待った。