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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうきょく

「探偵クラブ」傑作選 幻の探偵雑誌8

橋本 五郎

Lesen Sie 「探偵クラブ」傑作選 幻の探偵雑誌8 (しょうきょく) von 橋本 五郎 (はしもとごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.896 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

しかも、自分が第三者によって操られていたという確かな証拠はどこにもないのだ。

星田は二度、三度、深い絶望的な呻き声をあげた。

今にも、眼に見えない敵の、恐ろしい、骨ばった指によって咽喉をしめつけられそうな気がする。

しかし、それにしても、この敵とは果して何者だろう。

そうだ。先ず第一に自分はそれから先きに探っておく必要がある。それには、――そうだ、あのカフェーのボーイのうちに、誰かあの男或はあの女を見知っている者があるかも知れない。

星田はそう考えると急に勇気が出て来た。今は、べんべんとして、敵の攻撃を待っているべき時ではない。こちらから逆襲して行くべき時だ。

そう決心すると、彼はすぐに家を出て、この間のカフェーへ車を乗りつけた。

幸い、この間自分たちの卓子の番に当っていた女給が、今日も同じように受持ちの番になった。

「ねえ、君」

と、星田は欲しくもないウイスキーに口をつけながら、思い出したように女給に話しかけた。

「この間の晩、僕がここへ来た時も、やっぱり君の受持ちだったね」

「ええ、よく覚えていらっしゃいますわね。津村さんや、村井さんたちと御一緒だった時でしょう?」