Japanische Klassiker mit Furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
だからママちゃんは、遠くのお家へいらっしゃったのさア」
「遠くのお家ってどこでちょ」
「パパちゃんがお話して下すったよ。何でもね、そのお家は大変に綺麗なところなんだって。そうして、ママちゃんは、そっちのお家へ行ってから、今度のママちゃんを、僕達んところへ送って寄来して下すったんだって――」
「そうオ、そいじア、今のママちゃん、やっぱしあたち達のママちゃんね」
「そうだよそうだよ。僕、先のママちゃん大好きだったけれど、今度のママちゃんだって大好きさ」
その、新しいママちゃんのやって来たのが、そろそろと寒い秋の風が吹いて来て、庭には毎朝木の葉が散り、それがカラカラ、カラカラ、面白そうに舞い転がっていた頃である。邸へは、二三日の間多勢のお客さん達が出たり入ったりして、大変賑かであった。けれどその賑かさも一通り片附いてしまった時に、伯太郎達は、初めて、新しいママちゃんが来てくれたのだということを知った。
パパちゃんが、三人の頭を代る代る撫でながら、そのママちゃんを引合せてくれたのである。
一年間、邸にはママちゃんというものがいなかったので、その時伯太郎は、とても嬉しかったことを覚えている。