Japanische Klassiker mit Furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
到頭、惨めな敗北者になってしまったのだった。
で、このような沖野鳳亭であったからには、大それた殺人などということは、容易に決心の出来るものではなかった。それは、後に述べるような素晴らしい殺人方法をひょいと思付いたればこそである。といって、それを思付く前にも、ここで竹中を亡き者にすれば、今度こそ自分もテキパキと、良子を自分のものにして見せるがなあと、薄々ながらそんな風に思わぬでもなかった。それに就いてはこの譚に少し関係のある挿話もあるので、序でにそれを述べて置くが、沖野がその決心を抱くようになったより二三週間ばかり前のこと、彼等三人はその時何気なく犯罪に関する、雑談を交していた。が、やがてその雑談もぼつぼつ終り際になった時、竹中は最後の結論をでも与えるかのように、ふと次のようにいったのである。
「や、しかしだね。これで案外沖野君などが人殺しをやりかねないぜ」
沖野はその時ギョッとした。そしてすぐと何か適切なことをいわなければいけないと思いながら、いつものように顔を真赤にして、口を無暗にもぐもぐさせた。
「あら、どうして? まさか沖野さん、そんな方じアありませんわねえ」