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Japanische Klassiker mit Furigana

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つめ

探偵クラブ 烙印

大下 宇陀児

Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme

Aozora Bunko

パパちゃん、小野村伯一郎博士が、その頃からどうも身体の工合が思わしくないといい出して、出なければならぬ筈の学校の講義も休むようになり、終日、邸に閉じ籠っている日が多くなったからである。博士が邸にいるというと、ママちゃんのところへ来る佐々沼の小父さんの方は、殆んど顔を見せなくなり、稀にひょっこりと訪ねて来ても、以前のように、ママちゃんのお部屋へ行って、いつまでも話し込んでいることはなく、大声で何か冗談をいったり、または、博士の身体が悪るいのを、何くれとなく心配して、転地療養でもしたらどうかなど、そんなようなことをいっては、そそくさと帰って行くのであった。

博士の病気が、いったいどんな種類の病気であるのか、それについては、伯太郎も少なからず心配していたことであったが、それは最初のうち、極めて徐々にやって来たものらしかった。

「どうも、寝汗をかいて仕方がない」

博士が朝起きる毎に、そんなことをいうようになったのが、もう去年の暮からのことであって、そのうちに今度は、妙に視力が衰えて来たなどといい出した。そうして、無理押しをして学校へ行くと、帰ってきた時には、いつでも額に脂汗を流し、ゴホンゴホンと苦しそうな咳をするようになった。