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Japanische Klassiker mit Furigana

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つめ

探偵クラブ 烙印

大下 宇陀児

Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme

Aozora Bunko

「パパお目出度う」

急に一かどの大人ぶって、そんな風にいうのであった。

「親戚というものがないので、内輪ばかりでは淋しいだろうと思っていたところだ。君が来てくれたので、僕も非常に愉快だよ」

「お邪魔じアないかと思ったんですけれど、漾子の奴が、お兄様が遠慮すると可笑しいわなんていうものだから、つい出掛けて来てしまったんです」

「結構ですよ。さア、とにかく始めてくれ給え」

椅子に皆んなが腰を下ろすと、最初に博士と佐々沼との間に、そんな挨拶が交されてから、いよいよ食事の始まったのが、もう六時を十分ぐらい過ぎた時である。

一同は、他愛もない冗談を投げ合いながら、臨時に雇い入れた玄人のコックが出した料理の皿を、それからそれと片付けて行ったが、途中で博士は、ふっと気がついたようにいった。

「や、忘れとった。いつもの奴をやらんといかん」

「あ、そうでしたわね」

博士夫人は、そういいながら、それまでテーブルの上に出してあって、誰も手をつけなかった葡萄酒の罎を取り、博士の前の足高コップになみなみとそれを注いでやった。

「良人ではね、この葡萄酒が大変に身体にいいもんだから、毎晩一パイか二ハイずつ飲むんですよ」